「地域経済を盛り上げたい!」 3年半の歩み
2017年全国公募された七尾ローカルベンチャー事業の責任者(戦略アテンダント)に、書類選考・公開プレゼンテーションを経て、選んでいただきました。
仮説として掲げたのは「七尾を元気にするループ」。
その一番のポイントは、「ニュースを作ること!」 •ニュースを作る
↓
•知名度が上がる ↓
•人材が集まる
まずニュースを作ることから始まり、それが知名度アップにつながり、いい人材が集まる。 いい人材がさらにまたニュースを作る、といった動きを何度も繰り返すことで七尾が活気づく輪の拡大を目指しました。
【ミッション】すべては七尾の未来のために
✓チャレンジする企業を増やす
✓新たな雇用を生み出す
その結果…「七尾の経済を支える!」ことにつながる!
【主な事業内容】
1.七尾の企業支援
① 企業の事業支援(事業承継)の支援 ├事業承継オーケストラ (地元企業の廃業問題に取り組む金融・行政・経済・士業の23機関が連携した取り組み) →訪問:225事業所 相談:86事業所 掲載:23事業所 実現:3事業所 見込:1事業所 ※今後「ノトツグ」で継承
├経営相談 ├業務代行
② 企業の新規事業・商品開発の支援 ├観光施設の承継(能登風土「千里浜レストハウス」) ├旅館でのワーケーション(ホテル海望「ワーケーション」)
③ 七尾ビジネスバトンスクール(ビジネススクール)の運営
├ビジネスバトンスクール(※終了、レポートはこちら)
▼その他の取り組み ・コロナ対策事業 テイクアウト&お取り寄せサイト構築 #がんばろう七尾
・中小企業の人事をワンストップで!「能登の人事部」
・国際化インターンシップ(英語のwebサイト対応、ハラール対応の食事)
・能登七尾サステイナブルツーリズム推進協議会 → ANAグループとの事業連携により『ANAワ―ケーション能登七尾 ~能登の里山里海を体感する旅~』が商品化!
・ディープな能登を紹介する「のと里山里海フィールドミュージアム」
2.七尾のブランディング・知名度UP・プロモーション
① ローカルメディアの運営「七尾移住計画」
② 七尾合同人材募集の実施(採用活動)…ビズリーチ、マイナビのイベント等
③ 七尾の人や産品等の活用・PR…「廃校中(人気テレビ番組の逃走中を彷彿させるような大人と子どもの本気の鬼ごっこ廃校になった小学校を使って開催)」や「マニアックナイト(マニアが自分の好きなものについて語る)」七尾を舞台にした漫画「君は放課後インソムニアの聖地巡礼」
3.七尾のストック業務
① 移住・定住支援事業
(2017年10月~2021年2月で県外からの移住者:276人!)
② 調査・研究事業(ローカルシンクタンク事業) ├七尾経済白書 ├七尾SDGs推進プロジェクト・七尾SDGs推進WEBサイト
③ 不動産管理・施設運営事業・・・空き家・空き店舗問題、宅建業
(成約件数…相談:91件、成約:12件、管理:1件) ④創業支援 ※ローカルベンチャー事業前から実施 ├ななお創業応援カルテット(商工会議所・商工会・信用金庫・日本政策金融公庫・七尾市がタッグを組み、ワンストップで創業企業をサポート。開業件数:92件、うち県外: 16件、相談件数:207件、うち県外:43件)
七尾でSDGsに注力したのはなぜか
✓七尾が生き残るために都市部の企業の力が必要 ✓若い人がSDGsに敏感だから ✓地域の経営者にも取り入れてもらいやすい
・コクヨ、大日本印刷、ブラザー工業といった日本を代表する企業3社が七尾に来訪。
・SOMPOホールディングスが、矢田郷地区でケアラー講座(2021年4~6月)を実施
・西濃運輸や東急不動産など8社が、新規事業開発型のワーケーションを実施
【成果報告】
この3年間半で、「七尾街づくりセンター」の様々な取り組みが、ニュースや情報番組、新聞や雑誌等のメディアで取り上げられました。
その件数は、なんと173件!!!
設立以来休眠状態だった会社が、今や話題を作り、全国から注目を集める市の一つに。
七尾がオモシロイまちであることを少しは印象付けられたと自負しております。
七尾の産業全体を考えながら、一社一社の支援を行うというマクロとミクロの両方の立場で携わらせていただき、弊社にとってもチャレンジング且つやりがいのある取り組みでした。
七尾ローカルベンチャーがここまでの成果を挙げることが出来たのはなぜか?
戦略を持つが、計画を持たない。
ニュースを作るという戦略だけで、あえて計画は持たずに、3年半走り続けてきました。 計画を作っている時間がない。もったいない。ということ。
複雑性を増した我々を取り巻く環境は複雑さを増し、 想定外の事象が次々と発生することから逃げられない、避けられなくなってきています。
新型コロナウイルス感染症が、前例が通用しない、想定外を表しています。
将来の予測が困難な状態を進まねばならない、今の時代を象徴する言葉「VUCAの時代」に対応すべく、PDCAではなくDAPPEサイクルの考え方で進んできました。
※将来の予測が困難な状態を指す「VUCAの時代」 以下4つの頭文字を取った言葉。
「Volatility」(変動性)
「Uncertainty」(不確実性)
「Complexity」(複雑性)
「Ambiguity」(曖昧性)
VUCAの時代は、まずはDOだということで、DAPPEが変化に柔軟かつ迅速な対応が可能なサイクルであり、七尾街づくりセンターでは、とにかくやってみるという姿勢を徹底的に実践したと言えます。
【まとめ】
答えのない時代に答えを作っていく。
そのためには、どれだけ小さな失敗を繰り返すかだと考えています。
失敗の回転速度を上げる。
いきなりホームランは打てない。いきなりゴールは決まらない。
どれだけたくさんバットを振るか。どれだけたくさんシュートを打つか。
その積み重ねが大事だと思っています。
実行と修正の繰り返し。その繰り返しの量をどれだけ重ねられるか。
量をこなすことによって、質を上げていく。
量をこなすスピードが事業展開には求められていると実感しています。
3年半の任期満了に伴い、2021年3月31日に七尾ローカルベンチャー事業は終了しましたが、今後も引き続き七尾には関わり続けていきます。
能登の仲間たちと以下の二社を設立し、経営をしています。 ■能登半島の廃業問題に特化した事業持続化コンサルティング、事業買収 株式会社ノトツグ
■能登エリアのサスティナブルツーリズムの創出、観光商品の開発
七尾での戦略アテンダントとして選んでいただいたのは、以下の3点に評価をいただいたから。
✓地域経済をイノベーションしてく考え方
✓既存企業支援へのアプローチ(事業承継と認証企業)
✓政治行政・企業・NPOの3つのセクターの経営経験 「地方経済のイノベーション」「事業承継」「廃業問題」「新しい仕掛け」「新規事業」
これらのキーワードでお力になれることがございましたら、ぜひご用命下さい。 まずはお気軽にお問合せ下さい! じっくりとお話を伺い、ぴったりの支援プランをデザインさせていただきます。
▼ビズデザイン大阪 お問合せ https://www.biz-design-osaka.com/contact
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