これほどまでに、あらゆる組織(企業、政府や自治体、NPOなどの団体)が対応力を求められたことは、近年なかったように思う。
それは東日本大震災よりも遥に大きい。
新型コロナウィルス感染症によって、あらゆる組織は、否応なしに対応を迫られた。
皆さんご承知の通り、ダーウィンは、「変化したものだけが、結果として生き残った。」と明言を残している。
弱肉強食ではなく、適者生存である。
コロナの影響、経営リスクをいかに減らせるか?
その対応力がなければ、withコロナ、afterコロナ時代を生き残ってはいけない。
「CSRは社会的責任ではなく、社会的対応力、社会への対応力」だと言うのが、昔からの持論である。
10年前から同じことを言っていて、前職のブログでも書いています。
CSRは、「Corporate Social Responsibility」の略から「企業の社会的責任」と訳されているが、これは適切ではないと私は考える。「Responsibility」という単語は、確かに「責任」と訳されるが、そもそもは、「response」と「ability」の造語である。「response」は、“反応”や“対応”という訳であり、「ability」は“能力”だ。つまり、「対応する能力」ということになる。故に、CSRは「企業の社会への対応力」とする方が実態に合っているはずだ。
事業の継続には、責任が伴う。その責任を果たすためには、対応力が大事。
トップの顔色ばかり見ている企業や組織は対応力がない。顧客や取引先、社会がどう変化しているかを敏感に察知しなければ、変化に対応できない。
だからこそ、トップが現場から遠い組織は変化に気づきにくく、フラットな組織や風通しのいい組織が生き残れることは想像に難くない。
もちろんイノベーションが起こる企業は、変化を作り出せる企業だ。一歩先読みをして、変化を作り出せれば、市場が周囲が後追いしてくる。
自ら変化できる企業が一番生き残れることは間違いない。
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